放生祭応援ブログ

若狭小浜の放生祭(ほうぜまつり)について、広く深く紹介するブログです。

こちら海です 第470回「放生会まつり〜福井県小浜市〜」

 ナレーター:榊原忠美
 協力   :福井県小浜市
       小浜八幡神社
 制作著作 :福井テレビ サンテレビジョン テレビ和歌山 KBS京都
 放送   :1986年

 「こちら海です」は、関西電力の提供で、1977年10月から2004年3月28日の26年半にわたって放送された地域密着番組。放送回数は1383回を数えた長寿番組である。KBS京都、サンテレビジョン、福井テレビ、テレビ和歌山のそれぞれ海岸地域の各テレビ局が共同製作し、毎週各局のローテーションで製作当番局を決めて、その地域の漁業や人々の生活、文化等について取り上げた。

 その第470回で、昭和61年の放生祭を撮影・紹介している。海に近い地区である鈴鹿区の大太鼓、多賀区の獅子を中心に構成している。

 この頃は、団塊ジュニア世代の子供たちが多かったこともあり、祭りの伝承に対する危機感はまだあまり意識されていなかった。従来どおりの(といっても戦後からだが)、各区の出し物がそれぞれバラバラに巡行し、宮入りや本陣まわり、寄附をもらった先へのお礼まわりをするという形態で祭りが行われている。明放会=明日の放生祭を考える会が結成され、出し物の共演などが行われ始めるのは、この10年ほど後からである。

ダイドードリンコスペシャル「小浜放生祭 町衆が燃えた〜優雅さと躍動する魂〜」

 制作:福井放送 FBC
 放送:2005年10月2日(日)16:00〜16:54
 福井県小浜市。ここは古より京の都との交流を持ち、また大陸の影響も受けている。子供たちの郷土を愛する真剣なまなざし。そのお祭りを支える町衆の姿に、いま日本人が失った何かを発見する。力のこもった上質番組。
 (以上、ダイドードリンコ日本の祭りホームページ 2005年のTV番組のご案内 より)

 平成17年の放生祭を撮影し番組に仕上げたもの。しっとりと優雅な味わいと、激しく躍動する場面など、さまざまな表情を見せる放生祭の雰囲気をよく捉えて、うまく見せている。今宮区の山車の囃子方や玉前区の獅子の舞い手など、祭りの担い手にも焦点をあてているが、「祭りにかける若者」とか「伝統を守る人々」といったありがちなメッセージの押しつけくささがなく、落ち着いた大人の伝承者へのインタビューなどでうまく構成している。
 番組には吉村作治早稲田大学教授(考古学)が出演。自身のブログ「考古学者のひとりごと」の中で、「若狭「放生祭」に行って来ました」と、感想などを記している(http://blog.excite.co.jp/392/1829461/)。

ふるさとの伝承「まちが燃えたつ秋まつり 若狭・小浜放生会」

 放送日  :1997年11月9日
 チャンネル:教育
 主な出演者:該当データがありません。
 内容紹介 :
 毎年9月14日、15日に行われる小浜の放生会(ほうじょうえ)は、華やかな出し物がみどころの祭りである。各地区の稽古の様子や「競演」という新しい取り組みを通して放生会にかける小浜の人々の姿を記録する。
 テーマ音楽:姫神 語り:澤岸隆幸アナウンサー
 (以上、NHKアーカイブス 保存番組検索 番組詳細 より)

 平成9年の放生祭を撮影し制作された。当時のNHK教育の看板番組「ふるさとの伝承」に放生祭がとりあげられるということで大きな期待が寄せられたが、残念ながらあまり出来はよくない。
 NHK福井放送局はこの番組制作に向け早くから準備にとりかかり、担当ディレクターは地域住民や伝承者から取材を重ね、前年の平成8年の放生祭を取材・撮影し、5分程度の短い良質の番組を3本ほど制作、ローカルで放送した。むしろこちらのほうが出来がよい。
 ところが次年になって担当ディレクターが交替、カメラマンも前年の経験者が交替してしまったらしい。祭り当日には台風が接近するという不幸もあったが、何より事前取材における地域住民・伝承者との打ち合わせが不足していたのであろう。この年、最高の盛り上がりを見せた山車4区、大太鼓3区の共演の様子がうまく納められていないし、地元の人のチェックを受ければ当然カットあるいは差し替えするような場面が収録されていたりもする。住吉区の大太鼓などに焦点をあてたドキュメンタリーとしてはそれなりに見ることもできるが、なんと、共演の際に住吉区の大太鼓は革が破れてしまうハプニングがあり、番組終わりのほうではひどい音が鳴っている(というか鳴っていない)。いろんな意味で、本来の放生祭の良さが表現できていない番組だったと思う。
 なお、この番組はのちに「ふるさとの伝承」シリーズを再編集して制作された『ふるさとの祭りと芸能』(ビデオ全24巻)には収録されていない。